アフリカ東部に位置する自然豊かな国、タンザニア。
キリマンジャロやセレンゲティ国立公園など、世界自然遺産が多く、毎年150万人以上の観光客がタンザニアを訪れています。
今回は、タンザニアに観光で訪れる場合に必要なビザについてご紹介します。タンザン鉄道での陸路による入国も、実体験をもとにまとめているので、アフリカ旅を計画される際に参考にしてみてください。
❍ 渡航ビザ関連でよく読まれている記事
アメリカ渡航者必見。ESTA・エスタがあっても入国拒否の可能性は常にあり
タンザニアの治安について
アフリカの国・タンザニアに訪れる際に、まず気になるのが治安。
渡航前には必ず以下のウェブサイトを確認しましょう。
信頼のおける情報を確認するとともに、たびレジに登録し、現地情勢の最新情報を取得しておくとより安心です。
参考までにタンザニアの治安についての個人的な印象も記しておきます。
- ザンジバル: 欧米人が多く、治安はかなり良い。ただし、ぼったくりやスリの危険性はあり
- ダルエスサラーム: 都市ではあるものの外出時は注意。特にタクシー選びは要警戒。Paishaなどの配車アプリを推奨
- アルーシャ: 日中もできれば外出は避けた方がいい。サファリ会社への送迎依頼は必須
アフリカ屈指のリゾート地・ザンジバル島は安心して観光できます。
一方で、タンザニアの玄関都市・ダルエスサラームやゲームサファリで多くの旅行者が訪れるアルーシャは十分に注意して外出・移動しましょう。スリやぼったくりへの注意以上に、強盗・誘拐の危険性も理解したうえで、行動計画を立てましょう。
タンザニア渡航にはビザが必須
タンザニアに入国するにはビザが求められます。日本国籍の旅行者の場合、以下の要件でビザを取得できます。
- 取得費用: 50USドル
- 滞在期間: 90日以内
アライバルビザも取得可能
タンザニア入国時、事前にビザを申請せず、空港や国境での入国審査でアライバルビザを申請できます。
アライバルビザのメリットは、取得にかかる時間がオンライン申請より早い点。
デメリットは、空港などでの申請に時間がかかる場合や申請が否認される可能性があること。
そのため、世界一周旅行者など旅程を決めていない方も入国まで1週間以上ある場合は、事前のビザ申請をおすすめします。
イエローカードに要注意
タンザニア渡航時には、黄熱ワクチン接種証明書であるイエローカードについて注意が必要です。
以下に当てはまる場合は、「イエローカード取得 / 黄熱ワクチン接種」をおすすめします。
- タンザニアのほかにもアフリカ諸国を訪れる
- 黄熱病のリスクをできる限り抑えたい
タンザニア自体は、黄熱病感染リスクが低いとされていますが、ノーリスクではありません。また、感染リスクが高いアフリカ諸国からの入国には、イエローカード提示が必須とされています。
黄熱ワクチンを接種したくない方は、最新のタンザニア入国要件を確認し、イエローカードの提示義務を把握しましょう。
黄熱ワクチン接種の詳細については、別の記事でまたご紹介します。世界一周旅行でアフリカを訪れる方も多いですが、価格や手軽さの観点からタイ・バンコクのスネークファームでのワクチン接種がおすすめ。
タンザニア旅行ではビザを事前オンライン申請
タンザニアはアライバルビザが取得できます。ただ、前述のとおり、直前に旅程を決める方以外は事前オンライン申請をおすすめします。
ここではオンライン申請方法について、解説します。
Step ①: タンザニア渡航ビザ申請フォームを提出
タンザニアへの旅程が確定したら、タンザニア電子ビザ申請システムへアクセスし、申請を始めます。
「New Application」セクションから申請フォームへの記入を進めます。(タンザニア渡航ビザ申請フォーム開始ページ)
申請に必要なのは、個人情報や旅程に関わるホテル住所・現地での連絡先など。英語が苦手な方はGoogleページ翻訳などを使いながら、申請を進めましょう。
申請が完了すると、登録メールアドレスに申請完了通知が届きます。
Step ②: タンザニア渡航ビザ書類を保存 + 印刷
筆者の場合、申請から4日後にオンラインビザの承認メールが届きました。
ここで重要なのが、メールに記載されたリンクより、タンザニア渡航ビザの書類データをダウンロードし、旅行に持参するデバイスに保存しておくこと。
さらに、タンザニア渡航時は印刷したビザ書類を持参しましょう。特に、タンザニア以外の国にも訪れる場合は、スマホの紛失・盗難・故障などにより、取得ビザを提示できない可能性があります。
日本であればコンビニでかんたんにネットプリント印刷できます。また、タンザニア訪問前のアフリカ諸国でも、滞在先の宿にお願いすればたいてい無料もしくは安価に印刷してくれます。
アフリカもデジタル化が加速していますが、欧米に比べると旅における不確実性は高いです。パスポートコピーや保険書類、ビザ、現地での大使館連絡先などは、スマホに保存するだけでなく物理的に持ち運ぶと安心です。
タンザン鉄道でザンビアからタンザニア入国する場合
タンザン鉄道で陸路からタンザニアに入国する場合も、ビザ申請が必須です。
タンザン鉄道は、Tazara Railwayが運営するタンザニア・ダルエスサラームとザンビア・ニューカピリムポシを結ぶ、走行距離約1,860kmの国際列車。タンザン鉄道でザンビアからタンザニアに入国する場合、国境での入国審査でビザの提示を求められます。
同じ列車の乗客はおおよそオンライン申請をしていたので、アライバルビザを考えている方は、念のためタザラ社に事前確認をしておくと安心です。
また、2022年末当時はイエローカードの提示も求められました。こちらも最新状況を渡航前に確認しましょう。
タンザニア渡航ビザの申請まとめ
タンザニア渡航ビザは事前オンライン申請がおすすめだと紹介してきました。特に、5-7営業日以内に入国する場合をのぞき、基本的にはタンザニアを訪れる前にオンラインでビザ取得しておくと安心です。
さらに、ビザを提示できないリスクや、入国審査の際に何度もスマホを渡す手間を省くためにも、事前に印刷して持ち運ぶとたいへん楽です。
また、イエローカードの必要性にも十分に注意しましょう。
ゲームサファリやビーチリゾート、アフリカの自然の美しさを堪能できるタンザニアに旅する際は、しっかりと準備をしてトラブルなく楽しい時間を過ごしてください。