北欧生まれのSpotify: 世界一の音楽ストリーミングサービスとは

カルチャー

世界の音楽ストリーミング配信サービスの王者であるSpotify (スポティファイ)。2016年から日本でもサービスを開始しました。

今回は、利用ユーザー数世界No.1のSpotifyとはどういったサービスなのかを紹介します。

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音楽ストリーミングサービス「Spotify」とは

Spotifyとは、2008年北欧スウェーデンで生まれた音楽ストリーミングサービス

創業10年目の2018年4月には、NY証券取引所にて直接上場しました。直接上場方式についてはWIREDのSpotify上場記事を参照ください。

月間アクティブユーザーが5億1,500万人近くおり(2023年4月時点)、2022年は年間で約1兆3,000億円の売上を出しています。

これは音楽業界のみならず、あらゆるモバイルアプリ(Google Play StoreおよびApp Store)の中でも世界Top10に入る収益性そしてユーザーアクティブ性を持ちます。

Spotifyの大きな特徴


Spotifyの大きな特徴は、フリーミアムモデル

オフラインでも視聴可能な有料会員登録もありますが、基本的に無料で楽しめます。

続いて、感覚的な選曲を可能とするジャンル別のプレイリスト。


類似の音楽ストリーミングサービスでも採用されているデザインですが、元祖のSpotifyは非常に見やすく、幅広いユーザー層におすすめできます。

1度フォローしたジャンルには日々新曲が入り、トレンドでは無くなった曲は省かれていきます。

そのため常に無意識の内に、Spotifyを通じて最新の注目ソングをチェックできます。

さらに、アーティストをフォローあるいは曲をライクすると自分だけのライブラリを作成でき、いつでも聴きたい曲を視聴できます。

トレンドに合わせたSpotifyのおすすめ機能

Spotify利用にあたっての快適性はやはり季節やその時々のトレンドに応じて、特集が組まれ、それをレコメンド表示してくれる点。

夏であれば、開催前のフジロックやSummer Sonicなどの夏フェスに出演するアーティストだけをまとめたプレイリストが表示されたり、映画の公開に合わせてその関連曲のプレイリストがおすすめされたりもします。

映画「ロケットマン」の公開に合わせたSpotify特集

SpotifyとAmazon Music、Apple Musicとの違い

日本ではAmazon MusicやApple Musicも人気がある音楽ストリーミングサービスです。

いずれも無料で利用でき、月額料金に大きな差はありません。

やはり決めては2つ。

  1. UIデザイン
  2. 曲のバラエティ

 

個人の好みですが、UIデザインについては、Spotifyが非常にバランスが良いです。仕事中のデスクトップ利用、通勤・通学、休日のお出かけの際のモバイルアプリ利用のいずれも非常に快適に利用できます。

また邦楽から洋楽まで曲の取り揃え方が非常に幅広いのが特徴です。

一方、お膝元のアメリカ国内で急激にSpotifyを追い上げているApple Musicは、ミュージックビデオ好きにはおすすめ。

Spotifyへの対抗戦略として、アメリカ国内の人気アーティストと積極的にコラボを行い、新曲の先行配信や、動画再生に適したUIデザインの開発に力を入れています。

 

また買い物はAmazonという方は、Amazon Primeに入っていれば追加料金無しでAmazon Music Unlimitedが利用し放題なのでおすすめです。

しかし、曲へのこだわりや毎日利用するためデザイン性を重視したい方はSpotifyもしくはApple Musicをすすめます。

細かな比較については、appllioサブスク音楽配信サービス比較記事をご参照ください。

アーティストがSpotifyを活用する理由


フリーミアムモデルと聞くと一見、アーティストからは敬遠される様に思われます。

 

しかしながら、Spotifyは数多くのアーティストが積極的にプロモーション利用をする一つのプラットフォームと化しています。

 

例えば、来日経験もあるトロピカルハウスミュージックで世界的アーティストになったKlingande。

Spotifyを積極的に利用して、プロモーションを行っています。特にKlingandeのように、知名度が高くない若手アーティストが一躍スターダムへと駆け上がるきっかけを生むのがSpotifyです。

当然、YouTubeやSoundCloudなど複数チャネルでプロモーションをしていくのが主流ですが、世界中で圧倒的なアクティブユーザーを誇るSpotifyで利用者に認められる事は若手アーティストの大きな目標となっています。

その他、Macklemore & Ryan LewisなどもSpotifyを上手く活用して、短期間でスターへと変貌を遂げたアーティスト。

当時無名であった彼らが、時の人の象徴であるYouTube Rewind (2013)に登場するなど、Spotifyというプラットフォームの底力が世界の業界に驚きを与えました。

Spotifyの圧倒的なプレミアム会員数


学生割やファミリー割などでしばしば割引があるSpotifyプレミアム会員ですが、基本的には月額税込み980円($9.99/月)。

2022年には、Spotifyプレミアム会員数が2億500万人を突破しました。

フリーミアム享受をやめて、世界で2億人以上のSpotifyユーザーが有料会員になっている事は驚きです。アーティストが進んでSpotifyを利用するのも納得のデータです。

では、Spotifyユーザーはなぜプレミアム会員になるのでしょう。大きくは3つの理由が挙げられます。

  1. オフライン視聴が可能
  2. 曲の間も広告が流れない
  3. 高音質で視聴可能

プレミアム会員としては、オフライン視聴が可能な点が大きな魅力です。

あらかじめよく聴くプレイリストをオフライン視聴用にダウンロード。そうすれば、いつでもどこでも音楽を楽しめます。

モバイルアプリで見ると、ダウンロード済みのプレイリストには緑のアイコンが付いています。特にこのオフライン視聴が役立つのが、飛行機の機内や海外旅行中で通信が出来ない時。

みなさんも海外旅行前に、無料トライアルを利用してプレミアム会員のユーザー体験を感じてみましょう。仕事や勉強中に音楽を聴く方にとっては、集中の妨げになる広告が流れないのも大きなメリットです。

Spotifyの基本的な使い方


SpotifyはPC、スマートフォン (Android、iPhone等)で利用出来ます。

始め方はいたってシンプル。Spotifyダウンロードページにて、アプリをダウンロードすればすぐに無料で利用できます。

Spotify日本ユーザーに合わせたコンテンツ揃え


2016年9月に日本で正式にサービスが開始されてから、Spotify Japan社では人材採用を急速に進めました。

例えば、コンテンツ、特に邦楽のラインナップが日々充実してきています。サービス開始前は、同社が苦しんだラインセンス面でもパートナーシップが進み、新旧多くの邦楽が視聴できます。

こちらは日本サービス開始当時のプレイリストとアーティストの一部。


BABYMETALから坂本龍一まで、日本を代表するアーティストが並んでいました。

現在は、幅広いジャンル・世代のアーティストが最新曲を提供しており、今後もSpotifyから目が離せません。

通勤、リモートワーク、オフィス音楽にSpotify


近年、働きやすいオフィス環境作りのため、社内でカジュアルに談笑したり、打ち合わせできるオープンスペースで音楽を流す企業が増えてきました。

意外に難しいのが、誰もが心地よく感じられる曲の選曲。しかし、Spotifyを入れたiPadを設置すればそんな悩みも解決できます。

社員が率先して、その日、その時の気分に合わせたプレイリストを流すことで、自発的なオフィス作りへの参加を促せます。

Spotify好きは格安SIMのBiglobe一択


Spotifyプレミアム会員メリットは、WiFi経由でダウンロードしておけば、オフライン視聴が可能という点。

ただし、格安SIM・BiglobeにすればSpotifyのデータ量が発生しません

  • エンタメフリーオプション: 280円/月(税別)
  • YouTubeやAbema TVもカウントフリー

格安SIMをお考えの方は、ぜひ参考にして下さい。
記事内の画像参照元: Spotify公式プレスキット