
世界の音楽ストリーミング配信サービスの王者であるSpotify (スポティファイ)。<2016年、上陸までの長い準備を経て日本でもようやく利用ができるようになりました。 今回、利用ユーザー数世界No.1のSpotifyとはどういったサービスなのかご紹介します。
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音楽ストリーミングサービス「Spotify」とは

Spotifyとは2008年北欧スウェーデンで生まれた音楽ストリーミングサービス。創業10年目の2018年4月にはNY証券取引所にて直接上場しました。
直接上場という斬新な上場方式については下記記事を参照ください。
また月間アクティブユーザーが2億3,200万人近くおり(2019年6月末時点)、2019年第2四半期で約16億6,700万ユーロ(約1,980億円)の売上を出しています。
これは音楽業界のみならず、あらゆるモバイルアプリ(Google Play StoreおよびApp Store)の中でも世界Top10に入る収益性そしてユーザーアクティブ性を持ちます。
Spotifyの大きな特徴

Spotifyの大きな特徴は、フリーミアムモデル。
オフラインでも視聴可能な有料会員登録もありますが、基本的に無料で楽しめます。
続いて、感覚的な選曲を可能とするジャンル別でのプレイリスト。


類似の音楽ストリーミングサービスでも採用されているデザインですが、やはり元祖のSpotifyは非常に見易く、幅広いユーザー層におすすめです。
そして、一度Followしたジャンルには日々新曲が入り、トレンドでは無くなった曲は省かれていきます。
そのため常に無意識の内に、Spotifyを通じて最新の注目ソングをチェックする事が出来ます。
さらに、アーティストをFollowあるいは曲をLikeすると自分だけのライブラリが完成し、いつでも聴きたい曲を視聴できます。
トレンドに合わせたSpotifyのおすすめ機能
Spotify利用にあたっての快適性はやはり季節やその時々のトレンドに応じて、特集が組まれ、それをレコメンド表示してくれる点。
夏であれば、開催前のフジロックやSummer Sonicなどの夏フェスに出演するアーティストだけをまとめたプレイリストが表示されたり、映画の公開に合わせてその関連曲のプレイリストがおすすめされたりもします。

SpotifyとAmazon Music、Apple Musicとの違い
日本ではAmazon MusicやApple Musicも人気がある音楽ストリーミングサービスです。
いずれも無料で利用でき、月額料金に大きな差はありません。
やはり決めては2つ。
- UIデザイン
- 曲のバラエティ
個人の好みですが、UIデザインについては、Spotifyが非常にバランスが良いです。仕事中のデスクトップ利用、通勤・通学、休日のお出かけの際のモバイルアプリ利用のいずれも非常に快適に利用できます。
また邦楽から洋楽まで曲の取り揃え方が非常に幅広いのが特徴です。
一方、お膝元のアメリカ国内で急激にSpotifyを追い上げているApple Musicは、ミュージックビデオ好きにはおすすめ。
Spotifyへの対抗戦略として、アメリカ国内の人気アーティストと積極的にコラボを行い、新曲の先行配信や、動画再生に適したUIデザインの開発に力を入れています。
また買い物はAmazonという方は、Amazon Primeに入っていれば追加料金無しでAmazon Music Unlimitedが利用し放題なのでおすすめです。
しかし、曲へのこだわりや毎日利用するためデザイン性を重視したい方はSpotifyもしくはApple Musicをすすめます。
細かな比較についてはこちらの記事をご参照ください。
アーティストがSpotifyを活用する理由

フリーミアムモデルと聞くと一見、アーティストからは敬遠される様に思われます。
しかしながら、Spotifyは数多くのアーティストが積極的にプロモーション利用をする一つのプラットフォームと化しています。
例えば、来日経験もあるトロピカルハウスミュージックで世界的アーティストになったKlingande。
彼もSpotifyを積極的に利用して、プロモーションを行っています。
特に彼の様に、知名度が高くない若手アーティストが一躍スターダムへと駆け上がるきっかけを生むのがSpotifyなのです。
当然、YouTubeやSoundCloudなど複数チャネルでプロモーションをしていくのが主流ですが、やはり世界中で圧倒的なアクティブユーザーを誇るSpotifyで利用者に認められる事は若手アーティストの一つの大きな目標となっています。
その他、Macklemore & Ryan LewisなどもSpotifyを上手く活用して短期間でスターへと変貌を遂げたアーティストの一人。
当時ほぼ無名であった彼らが一気に時の人の象徴であるYouTube Rewind (2013)にも登場するなど、Spotifyというプラットフォームの底力が世界の業界に驚きを与えました。
Spotifyの圧倒的なプレミアム会員数

学生割やファミリー割などでしばしば割引があるSpotifyプレミアム会員ですが、基本的には月額税込み980円($9.99/月)。
価格自体はさておき、世界でこれだけの数のユーザーがフリーミアム享受をやめて、有料会員になっている事は驚きです。(有料会員数は2019年6月末時点)
アーティストが進んでSpotifyを利用するのにもこういった理由も実はあったのです。ではなぜユーザー達はプレミアム会員になるのでしょう。
- オフライン視聴が可能
- 曲の間の広告が流れない
- 高音質で視聴可能
大きくは上記3つの理由が挙げられます。
いちプレミアム会員としてはやはりオフライン視聴が可能な点が非常に大きな魅力。
あらかじめ自宅でWifiを使い、よく聴くプレイリストをオフライン視聴用にダウンロード。
そうすれば、いつでもどこでも音楽を楽しむ事ができます。

モバイルアプリで見ると、この様にダウンロード済みのプレイリストには緑のアイコンが付いています。
特にこのオフライン視聴が役に立つのが、飛行機の機内や海外旅行中通信が出来ない時。
皆さんも海外旅行に行く前に、無料トライアルを利用して体験してみましょう。
また仕事中や勉強中に聴く事が多い方にとっては、集中の妨げになり得る広告が流れない事も大きなメリットです。
Spotifyの基本的な使い方

SpotifyはPC、スマートフォン (Android、iPhone等)で利用出来ます。
始め方はいたってシンプル。パソコンでSpotifyをGoogle検索して、ファイルをダウンロードすればすぐに無料で利用出来ます。
iPhoneなどのスマホでも同じく、App Store / Google Play StoreでSpotifyアプリをダウンロードすればすぐに利用可能です。
Spotify日本ユーザーに合わせたコンテンツ揃え

2016年9月に日本で正式にサービスが開始されてから、Spotify Japan社では人材採用を急速に進めました。
例えば、コンテンツ、特に邦楽のラインナップが日々充実してきています。サービス開始前は、同社が苦しんだラインセンス面でもパートナーシップが進み、新旧多くの邦楽が視聴できます。
ちなみに、こちらが日本サービス開始当時のプレイリストとアーティストの一部。


元々海外アカウントで視聴できたBABYMETALのみならず、坂本龍一など日本を代表するアーティストが並んでいました。
現在は、さらに多くの新人アーティストや人気アーティストの最新曲が追加されていくSpotifyからますます目が離せません。
通勤、リモートワーク、オフィス音楽にSpotify
最近、働きやすいオフィス環境作りのために、執務エリアであるいはカジュアルに談笑したり、打ち合わせができるオープンスペースで、音楽を流す企業がベンチャー企業を中心に日系企業でも増えてきました。
意外に難しいのが、誰もが心地よく感じられる曲の選曲。ただSpotifyを入れたiPadなどをそこに置くだけで問題は解決!
社員が率先して、その日、その時の気分に合わせたプレイリストを流すことで、自発的なオフィス作りへの参加を促せます。
Spotify好きは格安SIMのBiglobe一択
Spotifyプレミアム会員のメリットがWifi経由でダウンロードしておけば、オフライン視聴が可能という点。
ただし、いまCMでも話題の格安SIM・Biglobeにすれば、Spotifyのデータ量が発生しません!
- エンタメフリーオプション: 280円/月(税別)
- YouTubeやAbema TVもカウントフリー
ちょうどSoftbankからMNPを検討していた私も、この点に惹かれ、すぐにキャリア移行しました。ちなみに、月額料金1万円代が3,000円代に下がりました。(電話しない + ネット専用の方はいますぐキャリア変更!)
格安SIMをお考えの方は、ぜひ参考にして下さい。
画像参照元: Spotify公式Press kit